声の病気について
声がだんだん出なくなった
慢性炎症「乾き」を伴う場合が多いという印象です。朝は声が出るのに、だんだん出なくなる方もいます。 どんな病気でも、「慢性」の方をすぐ良くするのは難しいことです。自宅に家庭用の吸入器を購入して、吸入するのも良いでしょう。 当院では、乾きをとる漢方も処方します。
声帯を支える筋肉の痩せ
軽度のものは、一般の診察では見逃されることがあります。詳しく診察すると、
声帯が痩せて、ミゾができているのがわかります。
老人性のこともありますし、喘息のステロイド吸入を長期に行ってなることもあ
ります。若い方で原因がはっきりわからない方もいます。
治療は難しいことが多いです。ただし、全く治療効果が無いわけではないので、
治療の項目もご参考に。

声帯の両側に出来ることが多いです。いわゆる「声帯に出来るタコ」です。
ペンダコと同じですから、 軽いものは病気と考えなくても良いのかもしれません。
結節があってもじょうずに声帯を「合わせて」人に結節の存在を気づかせずに歌いきってしまうクラシックの歌手もいます。
原則として、声の出し方を指導して治療します。手術は最終手段であり、
手術まで必要な方はごくごくわずかです。
炎症を伴っている時は炎症の治療をしますが、炎症の治療により、縮小することがあります。
この症例は結節がかなり成長した症例で、
このくらい結節が大きくなると手術治療を考える場合もあります。


声帯全体がブヨブヨになる状態です。「声帯ポリープ」とは意味が違います。
タバコをたくさん吸って、お酒も好きな人に多いです。
演劇などで、ものすごく声を酷使した人にも見られます。
禁煙をすすめ、吸入などの治療をします。進行を止めるお手伝いはできますが、
もとのスマートな声帯に戻すことはまず不可能です。
手術をしても、声の質が劇的に改善するのは難しいと考えます。
かなり進行した例で見られる、「息が苦しい」とか、「声を出すと非常に疲れる」
といった症状は手術で改善が見られます。

急に声が嗄れることもありますが、しだいに声が出なくなることもあり、要注意です。 ガンなどが隠れていることがあり、経過をしっかり診なければなりません。
声帯腫瘍ポリープも「良性腫瘍」ですからこれに含まれますが、腫瘍がだんだん大きくなって、声が出なくなることがあります。悪性だと放置して命 にかかわることもあり、「声がかすれただけ」だからと声の症状を軽視してはいけません。特に、タバコを吸う方は要注意ですね。
胃酸の逆流によるもの
最近、学会で注目されている、声のかすれの原因です。
夜、寝る前に油っこいもの をたくさん食べる人などで、胸がチリチリ痛んだり、
のどに「すっぱいもの」が上がってきて飲み込む感じがあったりしたら、要注意です。
このような方には、「のどに何かがつかえている」「のどに違和感がある」などの症状も多く見られます。
咳が長引いたり、ひどい咳をする人は腹圧で胃液がのどに上がってくるようで、
その胃液がまたのどを刺激して、悪循環を繰り返すようです。
胃酸を抑える薬としては、市販薬でも手に入る「ガスター」という薬などがありますが、
病院ではさらに良く効く「オメプラゾン、パリエット」という薬などが処方できます。
咳を止める治療と並行して、胃酸分泌に対する配慮も必要になってきました。
急に声が嗄れることもありますが、しだいに声が出なくなることもあり、要注意です。
ガンなどが隠れ、両方の声帯の後部(画面では上方)が赤くなっています。
この症例では右(向かって左)の声帯の後部が目立って赤く見えます。

» 常用する薬物によるもの(吸入・内服)

